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石油化学製品部門

当社グループは、石油精製・供給部門との相乗効果を最大限に発揮して、基礎石油化学品分野のコスト競争力を一層強化するとともに、商品競争力があり成長性が期待される特殊石油化学品事業の拡大を図っています。

石油化学製品部門の基本戦略

石油化学製品部門は基礎石油化学品と特殊石油化学品に大別されますが、基礎石油化学品事業には、過去から数年の周期で需給バランスが大きく変動する「市況の周期性」があります。市況変動からの影響をできるだけ小さくし、安定的に石油化学分野で利益を上げるためには、基礎石油化学品事業のコスト競争力を強化することに加え、商品の差別化を通じ、競争優位性を維持することが可能で、成長性のある特殊石油化学品事業を、長期的観点で育てることが重要となります。これらを踏まえ、石油化学製品部門においては次の基本方針を掲げ、安定的な利益の創出に取り組んでいます。

  • オペレーションの効率を徹底的に重視
  • 最適なビジネスポートフォリオの構築
  • 石油精製・供給部門との操業の一体運営
  • 厳格な基準を設け、利益性の高いプロジェクトに投資
  • テクノロジーのリーダーシップ

特に、石油精製部門との徹底した一体効率運営により、高い相乗効果を達成しています。



当社の基礎石油化学品

最終用途の例

石油精製工場で生産されるナフサが、当社石油化学製品の主原料となります。このナフサは、ガソリンの原料にもなります。ナフサはナフサ分解装置で分解(スチームとともに投入されたナフサが、高温の下でより小さな分子の集まりに形を変えるプロセス)され、エチレン、プロピレンなどの基礎石油化学品となります。これらエチレン系の基礎石油化学品は、オレフィン類と呼ばれており、主に当社グループの東燃化学川崎工場にて生産されています。

一方、改質装置に送られたナフサは分子構造が変化して、改質ナフサになります。改質ナフサは石油精製側ではガソリン原料となりますが、さらにBTX装置で処理されると、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの石油化学製品が抽出、分離されます。これらは、一般に芳香族類と呼ばれています。BTX装置で処理された残りの留分は、再び石油精製側に送られてガソリン原料として効率利用されます。芳香族類は、主に堺、および和歌山工場にて生産されています。

市況の周期的な変動に対応するため、基礎石油化学品分野では、製造固定費の低減、エネルギー効率の改善、操業信頼性の向上などに取り組んでいます。また、石油化学と石油精製との統合による最適化を追求したほか、原材料の多様化と、それをより一層進めるための設備改修を通じて収益改善を図っています。
2010年には、石油精製設備から生産されるブタン留分を分解する能力を従来の2倍以上に増強し、従来基礎石油化学品の原材料として利用していたナフサ以外の石油製品を原材料として活用する取り組みを推し進め、原材料選択の柔軟性および経済性の向上を図りました。

石油精製/石油化学

当社の特殊石油化学品

最終用途の例

基礎石油化学品と異なり、市況による収益への影響を受けにくい特殊石油化学品分野の育成にも引き続き注力しています。電子関連材料、中でも液晶関連向けで需要が堅調であった特殊溶剤や、紙おむつおよびタイヤなどに使用され、中国での拡大する需要に支えられた接着剤などの2010年販売数量は、前期を上回る実績を上げました。


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