HyJet™ IV-A Plus(ハイジェット IV-A プラス)
ExxonMobil aviation , Japan
製品の概要
Mobil HyJet IV-A plus は、商用航空機用に設計されたリン酸エステル系難燃性油圧作動油です。本製品は、Type IV 油圧作動油として最高性能を誇り、高温安定性、長いオイル寿命、密度、防錆性などの数多くの性能において、タイプV油圧作動油に非常に近い性能を発揮します。本製品はこれらの点で、他のすべての Type IV 油圧作動油より優れています。Mobil HyJet IV-A plus は、あらゆる主要航空機メーカーの規格とSAE AS1241に適合しています。
特長と利益
Mobil HyJet IV-A plus には、以下の特徴と利点があります。
特長 |
長所と期待できる利益 |
Type IV 油圧作動油の中で最高レベルの高温安定性 |
より長いオイル寿命 劣化に起因する作動油交換の必要性が少ない 油圧システムの保全費用を削減します |
Type IV 油圧作動油の中で最も低い密度 |
航空機に搭載する油圧作動油の軽量化 航空機の燃料消費の低減、運転コストの削減 |
効果的な防錆性 |
大規模な水汚染が発生した場合の装置損傷のリスク低減 |
優れた低温流動性(粘度) |
長距離飛行/極圏航路でも正確な油圧システムの制御と応答性 より長い装置寿命 |
優れたデポジット生成抑制 |
より長い装置寿命 保全費用の削減に貢献します |
電気化学的腐食(エロージョン)に対する優れた保護性能 |
サーボバルブやポンプの損傷を防止します |
すべての主要航空機メーカーによる承認 |
航空運送事業者による潤滑油としての使用 |
承認されているすべてのリン酸エステル系油圧作動油との完全な適合性 |
航空運送事業者の航空機用潤滑油としての利用 |
用途
Mobil HyJet IV-A plus 難燃性航空用作動油は、リン酸油圧作動油が推奨される商用航空機の油圧システムで使用されます。本製品は、市販のType IVおよびType Vのリン酸エステル系航空油圧作動油とあらゆる比率で適合性があります。
Mobil HyJet IV-A plus は、以下の産業および航空機メーカーの規格要求以上を満たしています。本製品は、すべての商用航空機メーカーの要求に対して承認されており、その認定製品リストに含まれています。
規格および承認
この製品は次の承認を得ています: |
AIRBUS、NSA 307110N、Type IV、Low Density |
Airbus Canada A2MS 564-003 Type IV、 Class I、Grade A |
CESSNA、Type IV |
EMBRAER、Type IV、Low Density |
FOKKER、Type IV、Low Density |
GULFSTREAM、1159SCH302J - Type IV、Low Density |
LOCKHEED、C-34-1224C - Type IV、Low Density |
ATR、Type IV、Low Density |
BOEING、BMS 3-11P - Type V、Grade B and Grade C |
BOEING、BMS 3-11P - Type IV、Low Density |
BOEING - Long Beach、DMS2014H、Type 4 |
BAE/AVRO、BAC.M.333C - Type IV、Low Density |
この製品は、次の工業規格を満たすか、またはそれを上回ります: |
SAEAS1241D、Type IV、Class 1(low density) |
代表性状
HyJet™ IV-A plus |
|
酸価、mgKOH/g、ASTM D974 |
0.04 |
自然発火点、℃(ºF)、ASTM D2155 |
800 |
体積弾性係数、100ºF/3000 psi、psi、ASTM D6793 |
210000 |
カルシウム、ppm、ICPES |
103 |
塩素、ppm、XRF |
10 |
熱膨張率、25~100ºC、1℃あたり、API MPMS 11.1 |
0.00086 |
導電率@20℃、MicS/cm、ASTM D2624 |
1.4 |
密度@60ºF、g/ml(lb/USg)、ASTM D4052 |
8.35 |
燃焼点、クリーブランド開放式試験、℃(ºF)、ASTM D92 |
370 |
引火点、クリーブランド開放式試験法、℃(ºF)、ASTM D92 |
349 |
泡立ち試験、シーケンスI、消泡時間、s、ASTM D892 |
15 |
泡立ち試験、シーケンスII、消泡時間、s、ASTM D892 |
13 |
泡立ち試験、シーケンスIII、消泡時間、s、ASTM D892 |
16 |
四球摩擦試験、摩耗痕径、10kg、600rpm、1h、75℃、mm、ASTM D4172(mod) |
0.33 |
四球摩擦試験、摩耗痕径、4kg、600rpm、1h、75℃、mm、ASTM D4172(mod) |
0.22 |
四球摩擦試験、摩耗痕径、40kg、600rpm、1h、75℃、mm、ASTM D4172(mod) |
0.73 |
動粘度@100ºF、mm2/s、ASTM D445 |
10.6 |
動粘度@127.6℃、mm2/s、ASTM D445 |
2.6 |
動粘度@-15ºF、mm2/s、ASTM D445 |
130 |
動粘度@210ºF、mm2/s、ASTM D445 |
3.6 |
動粘度@-65ºF、mm2/s、ASTM D445 |
1320 |
カリウム、ppm、ICPES/AA |
38 |
せん断安定性、動粘度低下率、40℃、%、ASTM D5621 |
22 |
ナトリウム、ppm、ICPES |
1 |
比重(25℃/25℃)、ASTM D4052 |
0.996 |
比熱容量、cal/g・℃、参考値 |
0.41 |
硫黄、ppm、ICPES/XRF |
224 |
熱伝導率@40℃、cal/(cm s ℃)、参考値 |
0.00033 |
粘度指数、ASTM D2270 |
280 |
水分、質量%、ASTM D6304 |
0.1 |
泡立ち試験、シーケンスI、泡立ち度、ml、ASTM D892 |
27 |
泡立ち試験、シーケンスII、泡立ち度、ml、ASTM D892 |
23 |
泡立ち試験、シーケンスIII、泡立ち度、ml、ASTM D892 |
28 |
流動点、ºF、ASTM D97 / ASTM D5950 |
-80 |
NAS等級、NAS 1638、HIAC、ISO 11500 |
7 |
健康と安全
本製品の健康と安全に関する情報については、https://sds.exxonmobil.com/にある安全データシート(SDS)をご覧ください。
特に明記されていない限り、ここで使用されている商標は全て、Exxon Mobil Corporationまたは同社の子会社の商標または登録商標です。
08-2023